ネットワークの通信速度は、よく「水道管の太さ」に例えられます。管が太ければ太いほど、一度に大量の水を流す(=データを送る)ことができます。
現在、ネットワークの規格は用途に合わせて大きく5つの階層に分かれています。もし「10GBの動画ファイル」を転送した場合、どれくらい時間が変わるのか、目安の表をご覧ください。
| ネットワーク規格 | 主な利用シーン・対象者 | 10GBのデータ転送にかかる時間(理論値) |
|---|---|---|
| 1GbE(従来の標準) | 一般家庭、Web閲覧、軽い書類作成 | 約 80秒 |
| 2.5GbE / 5GbE | Wi-Fi 6時代の新標準、写真愛好家 | 約 32秒 (2.5G) / 16秒 (5G) |
| 10GbE 人気 | 動画クリエイター、中小企業のメイン回線 | 約 8秒 |
| 25GbE | 高速サーバー間通信、映像制作スタジオ | 約 3.2秒 |
| 100GbE | データセンター、AI・ディープラーニング | 約 0.8秒(一瞬!) |
まずは「少し余裕を持たせた規格」を選ぶのが、長く快適に使うためのコツです。最近はご家庭や小規模オフィスでも、導入しやすい「2.5GbE」や「10GbE」が圧倒的な人気を集めています。
高速ネットワークを構築する際、ケーブルを挿す「端子の形」がいくつか存在します。専門用語に見えますが、実はとてもシンプルです。
RJ45(一般的なLAN端子)皆様がよくご存知の、カチッと挿すLANケーブルの端子です。1GbEから10GbEまで対応しており、既存の配線(Cat 6/6Aなど)を活かせるのが最大のメリットです。
SFP+ / SFP28 / QSFP(スロット型端子)主に光ファイバーや専用ケーブルを挿し込むための「空きスロット」です。
SFP+: 10GbE用の主流規格。
SFP28: 25GbE用の超高速規格。
QSFP: 100GbEを実現する、束ねられた極太パイプ。
10GbE以上の高速環境で、NASとスイッチを同じラック内(近距離)で繋ぐ場合、高価な光ファイバーモジュール(トランシーバー)を買う必要はありません。
そこで活躍するのが「DACケーブル(Direct Attach Cable)」です。ケーブルの両端に最初からコネクタが組み込まれており、「挿すだけですぐ使える」「発熱が少ない」「低コスト」という素晴らしいメリットがあります。
「SFP+のポートしかないけれど、普通のLANケーブル(RJ45)を使いたい」
そんな時、市販の「変換トランシーバー(SFP+ to RJ45)」を使おうとする方が多いですが、実は強烈な発熱を伴うため、熱暴走による通信の切断や機器の寿命を縮める原因となり推奨できません。
強烈な発熱を伴い、熱暴走による通信切断や機器寿命の低下を招きます。
熱問題を解決するため、QNAPの多くのスイッチには「10GbE SFP+/RJ45 コンボポート」が搭載されています。
これは、1つのポート番号に対して「SFP+用」と「RJ45用」の2つの穴が用意されている設計です。変換アダプタを使わず、手持ちのケーブルに合わせて直接挿せるため、発熱を抑えて極めて安定した通信を実現します。
コンボポートは「どちらか一方のみ」を利用する排他仕様です。同時に両方の穴にケーブルを挿して使うことはできませんのでご注意ください。
ネットワークの中心となる「スイッチ」。あなたの環境と目的に合わせて最適な一台を選びましょう。
ご家庭や小規模オフィスで、既存のLANケーブルをそのまま使いながら手軽に速度を上げたい方に最適です。
「PCとNASの間だけ10GbEの爆速にして、他の機器は2.5GbEで十分」という、最も賢い構成が組める大人気シリーズです。
監視カメラやWi-Fiアクセスポイントを設置する際、コンセントが近くになくてもLANケーブル1本で「通信+電力」を送れる機能です。
複数人での4K動画編集や、企業の基幹ネットワークなど、一切の妥協を許さないプロユースに。
AI解析、仮想化サーバー群、データセンターなど、数ミリ秒の遅延も許されない最前線の現場へ。
どれだけ高性能なスイッチを買っても、パソコンやNAS側の端子が「1GbE」のままでは意味がありません。デバイス側を高速化する「拡張カード・アダプタ」もあわせてご用意ください。
デスクトップPC・NAS用(PCIe拡張カード)パソコンを開けてカードを挿すのが難しいノートPCやMacユーザーにはこちら。ケーブルを挿すだけで、即座に10GbEの爆速環境が手に入ります。