株式会社田子重 QNAPの監視ソリューションでスーパーマーケット店舗内の防犯カメラの映像を1台に集約。附設保育所でも同一システムを導入することで学習コストを削減しながら子どもたちとスタッフをしっかり見守る。

株式会社田子重 QNAPの監視ソリューションでスーパーマーケット店舗内の防犯カメラの映像を1台に集約。附設保育所でも同一システムを導入することで学習コストを削減しながら子どもたちとスタッフをしっかり見守る。

TS-873Aを店舗に配備しQVR Proで約90台の防犯カメラの映像を1台に集約しました。省スペース、冗長性、低障害、利便性向上に加え低コストであり高く評価しています- 田子重


利用アプリケーション


背景

田子重は日本の中部でスーパーマーケットチェーンを展開する小売企業。地域に不可欠なライフラインとして地元の人に愛されるだけでなく、お客様の安全対策や従業員の働きやすさを考慮したITシステムの改善も怠らない。従業員の子どもを預かる事業所内保育施設の拡充にも力を入れている。

 


以前の課題

防犯システム
これまで田子重では店舗や倉庫、駐車場の監視録画にカメラベンダーの専用レコーダを利用していた。レコーダは事務所内に複数台を積み重ねて設置していたので大きく場所をとり障害対応は面倒、加えて対応するカメラやディスクに制約があり柔軟性に乏しいのが難点であった。また実際に録画を確認する必要がある時にもデータ抽出には制限が多く、長時間のデータ抽出は現実的ではなかった。

 

ファイルサーバー
田子重では10年以上に渡り他社製NASやWindows Serverを利用していたが、以下のような問題を抱えていた。

• ハードウェアの老朽化や故障により機器を買い替えた際の環境の復元やデータの入れ替えが面倒
• Windows Serverのファイル共有ではごみ箱が無いためデータを削除した後の復元が難しい
• 一部のNAS製品はアクセスログの機能が不十分なためセキュリティ面で不安
• ディスク障害の発見が遅いため、故障後の対応を緊急で行わねばならない
• 対応ディスクに制限があり、用途・予算に合った製品を自由に選択できない


ソリューション

 

田子重のシステム担当者は、防犯レコーダーとファイル共有フォルダ、バックアップサーバーとしてQNAPソリューションを選択した。現在ではTS-873A NASを始め、チェーン全体でラック、デスクトップ合わせて合計31台のQNAP NASを運用しており、 1店舗当たり10台~80台のカメラを設置し監視・録画を行っている。


結果

防犯システム
「防犯レコーダとしてNASを使用するという発想は全くなかった」という田子重のシステム担当者。現在ではNASにQVR Proをインストールし、店内に設置した防犯カメラの録画をQNAPに保管している。録画の集中管理にはQVR Centerを使い、管理画面上で各フロアの状況をリアルタイムで同時に確認。事務所内のWindows PCにQVR Pro Clientユーティリティを導入し録画を閲覧。エクスプローラ経由で簡単にデータを高速に抜き出すことができるため、動画抽出作業にかかる時間の短縮化に成功した。

 

QNAPは1台のNASに接続できるカメラ台数が多いため、レコーダを1台に集約することができ、事務所内スペースを整頓することができた。幅広いIPカメラブランドと互換性があるので、Panasonic、Axis、Dahuaなどベンダーを限定せず比較検討が可能になり、結果としてコストの削減にも成功。現状で対応リストに記載されていないカメラについても、ONVIF対応のIPカメラであれば基本的に録画が可能であり、またQNAPのサポートに依頼するとすぐに対応に向けて動くため、カメラの新製品導入で発生する互換性の問題を気にする必要がないのも嬉しいポイントだ。

 

保育所にも同じ防犯システムを導入しているため、システム担当者は手間なくセッティングが行えた。万が一システムに不具合が起こっても積み上げたノウハウですぐに対応可能なのが心強い。誰にでも使いやすい防犯システムを展開することで、子どもたちや保育士の安全を守ることができ、結果として田子重の従業員は安心して仕事に取り組むことできている。

 

ファイルサーバー、バックアップサーバー
複数のQNAPを用途によって使い分けている。一つはスタッフ用のファイルサーバーとして、もう一つの10GbEポート搭載の高速NASは、重要なデータベースが動作する共有ストレージサーバのバックアップサーバーとして利用中だ。

QNAPはHDDに障害が起こった場合でも、NASがすぐに担当者へ通知を送るため、交換計画が立てやすく安全に対処可能で安心できる。またNAS本体に致命的な障害が起こった場合でも、新しいNASを用意すればディスクを差し替えるだけで利用が再開でき、ダウンタイムを極小化できることが魅力だ。今後、ストレージ容量が不足した場合でもディスクを追加するだけでよく、システムを止める必要がないのも嬉しい。

以前のNASでは取得できなかったアクセスログもQNAPなら確認が可能なので、大切な企業データが正しく扱われているのかを責任者が監視することも可能だ。

さまざまな用途で使えるQNAPであるが、セットアップ、管理は非常に簡単だったのも印象的。初めてでも特に問題なく、インストールに数時間、RAIDの構築に一晩、翌日には現地への設置が行えた。

 

構成図



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