株式会社インタースペースは日本のインターネット上のアフィリエイトおよび広告事業を手がける企業です。アジア圏にもサービスを展開しており、従業員規模は400人以上に及びます。
以前は他社システムを用い、1台のマシン上で社内業務システムの仮想サーバーのバックアップ用ストレージと社内共有用のストレージを運用していました。ビジネスが成長するにつれ、ストレージの容量と負荷も増えていき、新しいストレージの導入が必要となりました。
ストレージのリプレイスにあたって、高い可用性、効率的なバックアップ機能、コストの3つを重視し比較検討を行いました。最終的に導入したのはQNAPの ES2486dc 、TS-h1283XU-RP 、TS-h1886XU-RP の計3台です。ES2486dcは本社サーバールームの仮想環境のデータストア用ストレージとして選定。本機はデュアルアクティブコントローラー搭載のオールフラッシュNASモデルで、冗長化を図りつつ、高速のデータ転送が可能です。バックアップストレージにはIntel® Xeon® Eプロセッサ搭載のTS-h1283XU-RPを選びました。TS-h1886XU-RPは本社とは別のデータセンターで運用される仮想環境のバックアップ用に導入されました。主にシンクライアントのストレージ、経理システム周りのデータのバックアップをとっています。
QNAP NASは最大65,535個のスナップショットをサポートし、より高いデータ保護を実現しています。
ES2486dcとTS-h1283XU-RPは SnapSync 機能を使ってリモートスナップショットレプリケーションを行っています。
これにより、プライマリサイトに障害が発生した場合、重要なサービスを最短時間で再開できるようになります。バックアップについては、QNAPの Hybrid Backup Sync (HBS 3) を利用。
Hybrid Backup Sync に採用されている重複排除機能により、バックアップしたデータに重複があった場合、該当するデータを自動的に削除しサイズを削減することで、容量の削減とバックアップ時間の短縮を実現します。
万が一システムに問題が起こった時に備えて、メールによるアラート通知も設定しています。
QNAPのNAS は GUIでもコマンドラインでも操作できるのでセットアップ作業はとても簡単でした。
3台の設定は担当者ひとりで行え、2週間程度で済みました。株式会社インタースペースはコストパフォーマンスの良さにも満足しています。メインストレージのES2486dcに至っては、他社の類似モデルの4分の3程度の価格で導入することができました。さらにQNAPのNASは用途に合わせ自由にディスクを選定できる点や、メモリが増設できる点など、自由度が高い点が魅力で、将来用途にあわせ柔軟に構成にできることに期待しています。